隔週水曜日 午前14:00-18:00
要予約
角膜に関する専門治療を行います。
眼球の最も表面で光を受ける角膜の異常は、視覚に大きく影響し、見え方の質を左右します。
当院では、より良い見え方=Quality of Vision を実現する要素としての角膜に着目し、角膜外来として様々な症例に対応しております。
なお手術治療等の高度医療の必要な方は、連携医療機関の慶應大学病院にご紹介いたします。
※一般診療の患者様も診察いたします。
円錐角膜は、黒目(角膜)の中央部から下方が薄くなり、徐々に円錐状に突出してくる病気です。多くは思春期から青年期(10代~20代ぐらい)で診断され、その後進行し、40歳以降になると進行しにくくなる人がほとんどです。
円錐角膜の原因は、特定されていませんが、遺伝・アトピー・関節弛緩症などが原因に挙げられています。特に“目をこする”という動作が、重要な要因として考えられています。
細菌や真菌(カビ)、アカントアメーバ、ウイルスなど病原性をもった微生物が付着して繁殖した状態を角膜感染症と言います。
上記症状の他、角膜(黒目)が白くにごって見えにくくなることもあります。
角膜感染症は、重症例では失明する可能性があり、治癒しても角膜に濁りが残り、視力が低下してしまう場合もあります。
眼病の中でも比較的緊急性の高い病気であり、疑わしい場合は、早めに眼科を受診することが大切です。
細菌は、玩具、スマホ、お金など私達が手に触れる物に付着しており、皮膚にも常在菌が200種類以上存在していると言われています。
通常は直ちに感染を起こすことはありませんが、目の外傷、コンタクトレンズの過装用、ストレスや過労や、ステロイド剤の使用等による免疫力の低下などで、体の防御力が低下していると角膜感染症が引き起こされます。
進行すると失明の可能性もありますので抗生物質での強力な治療が必要です。
真菌とは、大気中や生活用水の中などに存在するカビ等のことです。
通常は直ちに感染を起こすことはありませんが、目の外傷、コンタクトレンズの過装用、ストレスや過労等による免疫力の低下などで、体の防御力が低下していると角膜感染症が引き起こされます。
農作業時に樹木の枝や草葉で目を傷つけてしまい角膜感染症を発症する方も多くいらっしゃいます。
抗真菌点眼剤の種類は少なく、治療に長期を要する場合が多いです。
多くの人が、幼少期にヒトヘルペスウイルスに感染し、その後、神経組織に潜んでいます。
神経組織に潜んでいるヒトヘルペスウイルスがストレスや疲れや発熱などで免疫力が低下した際に活性化します。
紫外線や目の外傷もヒトヘルペスウイルスを活性化させます。
アカントアメーバとは、水中にすむ微生物です。水道水や池にも生息しています。
感染の原因のほとんどがソフトコンタクトレンズの不適切な使用です。
ソフトコンタクトレンズを水道水で洗う、ソフトコンタクトレンズをつけたままシャワーを浴びるなどの不正使用で、水道水内のアカントアメーバがソフトコンタクトレンズの中で繁殖し角膜に感染します。
目には、チリやホコリ、虫など様々な物が入ることがあり、角膜を傷つけます。
ほとんどの場合痛みを伴い瞬きにより涙と一緒に排出されるので問題ありません。
ただ痛みが長引く場合や、鉄粉や化学物質が目に入ったときは、注意が必要で、早めの眼科受診が必要です。
鉄工所などで作業中に目に鉄粉が入ることがあります。
角膜に鉄粉が刺さったままになると鉄粉が錆びて角膜表面に残る場合があります。眼科での早めの鉄粉の除去が必要です。
眼科では、細隙灯顕微鏡で角膜を拡大観察しながら、角膜ドリルという専門の手術器具で鉄粉を除去します。
洗剤(特にアルカリ性)、有機溶剤、パーマ液などが入った場合、軽傷の場合ほとんどが後遺症を残さずに回復します。
ただ、重症になると視力低下などの後遺症が残ったり、失明に至るケースもあります。
※目に化学物質が入ったら
①水道水で目を洗いできるだけ化学物質を洗い流します。
化学物質が目に入った直後は、痛みが強く洗い流すのは大変ですが、眼科受診前に約10分ほど流水で目を洗い流して下さい。
②眼科を受診する。その際に、目に入った薬物が何かを教えて下さい。
洗剤などの場合ボトルをそのままお持ちいただいてもかまいません。